肉食ダイエットについての考察

「肉食ダイエット」というのが一部で流行ってるそうですね。
炭水化物抜きダイエットの亜種だと見受けられましたが、その内容が。。
 

  • 肉・魚・卵を主食とする
  • ご飯を茶碗半分よりも小量にする
  • 野菜は必要最小限に、添え物程度。豆腐はOK
  • 糖質・でんぷんを含むものはNG、パン、お菓子ジュースはもちろん、芋や麺類、大豆などもNG
  • 調味料に砂糖やみりんなどを使わない

 

このような感じ。
肉には脂肪を燃焼させるL-カルニチンという成分が含まれているそうで
糖質を制限しつつ肉だけ食べることで、体にたまった余計な脂肪を燃焼させるのが目的だとか。

短期間で体重を減らせる効果が、実践で証明されてるそうです。

 

へ〜。
 

私自身は、絶対に実践しない方法ではありますが…
というのも、コンセプト自体が私の暮らし方とかけ離れているから。

肉食ダイエットが、確かに痩せるといった実例があがっていたとしても、
しかしながら私の視点だと、いささか問題点が多い気もしますので、
気になった点をいくつか挙げていきたいと思います。

肉食ダイエットの方法を実践されてる方含め、参考になれば幸いです。
(以下長文です)
 

 

考えられる肉食ダイエットの危険性

今、ざっと思いつく限りのことを挙げてみますと
 

  • 腸内細菌のバランスが偏り、悪玉菌が増える
  • 消化に負担がかかる。体内酵素の消費が激しい
  • 代謝酵素が不足し、便秘になりやすくなる
  • 男性ホルモンの増加、毛深くなる、体臭がキツくなる
  • 加えて、生理痛が重くなるのではないか?
  • 睡眠の質が低下する恐れ
    •  

      通常のお肉(本物)だけとるにしても、
      ざっとこれくらいの問題点がありまして。
      さらには。。。
       

      • 値段が高い
      • 脂身を多く含むお肉も在る(取り除けばいいのだろうが…)
      • 肉そのものが安全ではない
      • 飼料に含まれている様々な毒物やホルモン剤の影響を覚悟しなければならない

       

      肉食ダイエットは、意外にデメリットも無視できない感じなのです。
      たった今思いついただけでも9つ以上、もしかしたら未だまだあるかもしれません。
      それぞれの問題点について順に解説していきます。

       

      肉食による腸内環境の変化について

      最初に挙げた1〜3番目に該当するものとして
      過剰な肉食による腸内環境の変化が挙げられます。

      すなわち、腸内に悪玉菌を増やしてしまうということ。
      これによって、体臭がキツくなるのは容易に考えられますし、
      腸内に汚れが溜まりやすくなるとも考えられる。

      致命的なのは、野菜を殆ど取らないことです。
      これによって、野菜に含まれる繊維だったり酵素だったりを
      全くとれない状態になってしまいます。

      それが、腸内の汚れを加速させる一因にもなりえます。
      大腸がんのリスクも跳ね上がります。

       

      体内酵素の消耗による弊害

      酵素って何?と思われる方はこちらをどうぞ。

      ダイエット方法と酵素について

       
      私自身は、こちらの考え方がダイエットの基本だと捉えてますので。
      やや肉食ダイエットと相容れない部分があります。
      (方法そのものを非難してるわけではありません)

      話を元に戻しますと、お肉のような動物性たんぱく質は、
      非常に分子量が大きく、消化に多大な時間を要してしまいます。
      よく噛んで食べれば、若干はマシになるかもしれませんが
      それでも野菜やお米といった食材に比べて、ものすごく腸に負担をかけてしまいます。

      結果どうなるかといいますと、代謝酵素…
      体内の傷ついた細胞の修復や、肌の再生、老廃物を体の外に出すこと…
      といった役割を持つ代謝酵素が不足し、肌荒れ、便秘の原因を後押しするのではないか?
      と感じたのです。

      この辺りは酵素ドリンクや発酵食品などをとることで
      少しは改善されるかもしれませんが…

      はやりの酵素とか
      お酢で消化を助けるとか

       
      それでも年中お肉というのは、健康的に痩せる視点としてどうなのか?
      というふうに思います。

       

      睡眠の質を低下させる恐れ

      以上のように肉類は消化に時間がかかることから、
      夜眠る時間になっても、食べ物がお腹の中で未消化のままのケースが多いです。
      そのことにより、体内でエネルギーの不完全燃焼がおこったり、
      体内酵素が上手く働かず、睡眠の質を低下させる恐れもある。

      実際に、朝起きた時に疲れがどっとおしよせたり。
      という状況も考えられます。

      関連項目 ⇒ 不眠症や深い眠りにつく方法について

       
      …これは水素サプリで、ある程度軽減できますが(
      如何せん、生活リズムの理にかなってません。
      夜は消化に優しい食べ物を軽く…と言われているのに。。。

       

      毛深くなったり疲れやすくなったり

      これは逆に聞いてみたいのですけど、肉食ダイエットを実践された方
      何か変わったことはありませんでしたか?

      食べた物によって、その影響が体質に色濃く出る、と私は思ってます。
      例えば、野菜ばかり食べる人は草食動物のような感じ。
      お肉ばかり食べる人は、肉食動物のような感じ。

      肉食動物って、けっこうエネルギッシュなんですけどね。
      ただ持久力がなくて、先が長く続かないの(夜とかも)ですよ…
      あと性格が獰猛で、ちょっと煩い。体臭もキツくなる。

      肉食ダイエットによってこの特性が色濃く受け継がれるわけですから
      痩せたはいいものの、加齢臭とか強くなったら嫌じゃないですか。

      あと、長く続かなかったりとか…

       
      男性ホルモンの増加で、毛深くなるのも嫌ですしね。
      これは実際に検証したわけではないので強くは言えないのですが、
      どんなものでしょうか…

       

      お肉そのものの弊害について

      極めつけは値段やコストです。
      お肉、高いですよね。とても主食には出来そうにない。
      家系を圧迫させることも、考えものな一つの要因です。

      和牛切り落とし
      国産和牛。見事な赤み。これが肉食ダイエットに向いてるお肉だと思います。
      少量ですが値段は… …確か580円/g前後だった気が。。。

      必要摂取カロリー(これも私は度外視してるが一応調べてみた)は、
      お肉だけで2000kcalとるとして、目安が一日に350g分くらいですか?
      一日に、2030円の出費が少なくとも掛かる計算。1ヶ月分の食費6万超えますね…

      大丈夫でしょうか?

       

      もちろん、外国産のお肉も在るわけですが…
      こちら…

      アメリカ産肩ロース

      386円/gくらいだったかな。。。
      それでも高いですね。これより安い肉? ちょとそれは考えたくないですね…

      というのも、値段もとても凄いんですが、
      問題が値段だけでは無いんですよね。

      お肉が出来るまで

      皆さんも知っておいたほうがいいであろうコラム。

      「お肉が出来るまで」
      家畜さんに与えられる飼料とか、成長促進剤とか諸々について

      食肉がもたらす惨劇・絶望感

       
      こちらの記事、読んでおいた方がいいと思います。
      お肉って、殆どがこれに当てはまるそうですから。
      真っ当に続けるのって、かなり無理があるんですね。

      必ず、何処かに歪みが生まれるでしょう。
      それが動物たちの嘆きなのか、経済構造の産んだ闇なのか。

      そもそも食料難と言われてる時代、
      お肉は与えられる餌の関係で、穀物の10倍のコストを要するみたいですから。
      皆がお肉を食べるようになると、飢饉増えますよね。

      こういう部分まで考慮すると、。。
      とてもではないですが、。。個人的には賛同できかねない感じです。

       

      選択はその人それぞれ自由ですし、
      痩せることのみを優先するならアリでしょう。

      しかし以上のような理由から。
      私個人の観点では、長期間続けるのは止めておいたほうがイイと考えますし
      長いスパンで(数年単位で)見るならば、最初から手を出さないほうが懸命だと感じました。

      まとめ ⇒ 糖質制限ダイエットの正しいやり方

       
       

      皆さんは、どう思われたでしょうか…?
      何かしら思うことやご意見がありましたら、
      コメントよりご指摘くださるとありがたく思います。

       
       

      最後までお読みいただき、ありがとうございます(‘ ‘*)

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“肉食ダイエットについての考察” への3件のフィードバック

  1. たり猫 より:

    あっきーさんお久しぶりです(*´ω`*)

    肉食ダイエットに向いているお肉は
    鶏肉の胸とかササミ、
    あと豚肉のヒレなど
    脂肪が少ない部分が向いてます。
    良質のタンパク質を摂るとゆう意味で
    「肉食ダイエット」って言われてますが
    魚もバランスよく食べるのも大事です。

    食物繊維は確かに足りなくなって便秘になりやすいです。
    で、そこでモリンガを飲むととっても快便になるし
    酵素的な効果もあるらしいですよー。

    夏からやっていた糖質制限食で良い感じに健康になって
    体重も減りました。
    主食はお豆腐なのでお金もそんなにかからないし
    お豆腐ってけっこうお腹ふくれて満腹になるんで
    かなり楽ち~んなダイエットだと思います。肉食ダイエットw

    • Akino より:

      たり猫さんではないですか(‘ ‘*)!
      この記事を書いてる時、そういえば…と少し思い返していました。
      貴重なコメントありがとうございます*:・’゚☆

      主食はお豆腐なのですね。
      お魚も食べるのですね。
      そして便秘の対策は「もりんが?」

      モリンガってなんだろう(o _ o。)…

      夏から、ということは。
      おおよそ半年間の実践ですね。
      これまで順調とのご報告も、大変参考になりました。

      金銭面の問題
      健康面の問題

      どちらも、ちょっち心配だったのですが。
      ひとまず大丈夫そう?

      またよろしければ、経過報告して頂けるとありがたいです。
      コメント感謝してます(‘ ‘*)

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