土地の想いを知る
それは土地全体の集合意識。そこに棲む全ての木、植物、動物、虫、微生物たちからなる、統合したメッセージが土地の想い。 その土地は、細かく何から成るか?という部分から見ていく。
石の存在
最終的には地下に石がある。ゆっくりとした脈動。石は古代の骨、地層、地盤の集合体を織りなす欠片。 気の遠くなるほど過去の記憶を宿した、石が、地盤のプレートとして、静かにうごめいている。土地全体を司る存在。木の存在
次に、木。木は、地下の骨、石たちの記憶を地表に蘇らせる存在。云わば、石の想いの代弁者が木。地中から古えのエネルギーを吸い上げ、葉を茂らし、お日さまの光を浴びて生命のエネルギーに変換。 そしてそれを、地表に、落ち葉という形で落としていく。実を鳴らし、地上と地中に養分を蓄えていく。 木は、土地全体の一部であり、それは地盤そのモノを実りある地にする役割を授かっている。
落ち葉と微生物
樹の根元から、土壌は少しずつ肥大になってゆく。落ち葉が溜まり、様々な微生物たちが腐葉土へと分解しにやってくる。地表の土は、そうして出来上がっていく。それは木の代弁者でもある存在。植物たちの存在
地表の土から、色々な植物が生えてくる。ツルや蔦、花を咲かせるもの、野草、香草。 そこでは、独自に実をつけたり食べられる草もある。虫たち・動物たちの存在
その草や実を求めて、動物たちがやってくる。鳥達がやってくる。 彼らがその実を食べる時、種がかれらの身体に乗って、別の地に運ばれる。 石の記憶が、動物たちによって別の場所で再現される。地中に目を向けてみる。 いつの間にか樹の下では、たくさんの虫や微生物たちがうごめくようになり 地表の落ち葉を分解したり、動物や植物たちの死骸を、地中のエネルギーとして還元していった。
どこかで必ず何かが繋がり、独立した生命など何処にもない。
人間
人間だけが、人間だけが、このサイクルから外れ、独立した動きを取って見せている。 人間は、この美しい自然サイクルの観客にして、あらゆる自由を与えられた。人間が、自然のサイクルにしてあげられることは、この子たちを真に理解することだ。
土地の集合意識の分類例
- 動物は、植物の代弁者
- 鳥は樹や虫に。動物たちは作物や虫に
- 虫たちは、草や花、土の代弁者
- 草や花、土は、落ち葉の代弁者
- 落ち葉は、樹の代弁者
- 葉っぱも、樹の代弁者
- 風は葉っぱや草木の声を響かせる
- 天候や風向きは、樹全体の影響が関与している
- 樹は、地下に眠る石や骨の代弁者
- 地下に眠る石たちは、土地の総意思を統べる者
基本的に上から順番、より人間に近い存在ほどメッセージ性に似た何らかの信号を感じ取れやすい。 植物の声は、動物や虫たちを通して聴くことが出来る。彼らの行動は、植物たちの意志の現れだ。 そして、下に行けば行くほど、より核心的なメッセージ性を汲み取ることができるが、それを聴くには、動物たち、虫たち、植物、花、落ち葉、葉っぱの一枚一枚など、あらゆる存在たちの声が、土地の意思だということを理解する必要がある。
それらを理解することで、初めて、大きな存在のメッセージ性を理解できるかもしれない。
地表の目に見える部分は、理解しやすい。
地表のあらゆることを理解することで、今度は地中。
死者の想いや、古代の記憶、そしてそれらを宿す石のプレート、土地の総意思を理解できるようになるだろう。
多くを、人間が理解すればするほど、その土地のあるべき姿を、鮮明にイメージできるようになる。 そこに、自らの創造性を掛けあわせ、全く新しくも、どこか懐かしい楽園を呼び起こすことが出来るのではなかろうか。
最初からすべてが分かるわけじゃない、少しずつ、少しずつ、より理想的な状態に近づけていくんだ。 まずは地表の小さな世界で、何が起こってるのかを。自分の目で理解すること。
そこから、あらゆる因果関係を読み解くのだ。
⇒ 土・植物たちの声を聞く
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