生きる役割と死に場所を与える

必要とされて生まれてきた命が
巣から落ちて、繋がりを絶たれてしまった。

とり。

すずめさんの雛が、お家にやって来ましたが
だいぶ弱ってたみたいでした。
目も開かない、動きもぎこちない。
弱々しく呼吸している。眠りについている。

簡易巣箱の上で、どうやって生き永らえればいいのでしょう(o _ o。)?

巣箱から落ちた、親鳥からはぐれた。
故郷から遠くの場所にまで連れて来られた。

知ってる人いない。
言葉も通じん。体調も思わしくない。

そして、自分の生きてる役割は?と、なったとき。
すでにあるべき環境から外された状態で、
繋がりを絶たれて、存在理由も失って。
孤独だったのかもしれない。

そうなると、行き着く場所は死しか無くなったのだろうか…

 
朝方。夜が明けた時はすやすやと眠りについてましたが。
日が昇ってしばらくしたら、簡易巣箱からも落ちて息を引き取ってました。

 

 
もし、飼い主と成った立場ならば、新しく役割を与えることも出来た。
私の鳥になって。と言えば、鳥さんは第二の人生を歩むことも出来たのだろうか…

 
朝方、あの子が生きてた頃、しばらく手のひらの上で温めてました。
手を差し出したら上に乗ってきたので、なでなでして、頬ずりしてちゅーして。

しばらく手の上でお休みさせてました。
珍しいなって思った。人のこと怖がらないんだねって。
この子には、もう頼れる存在が居ないんだねって。

この子には何もない、生まれてきて、生きてるのに。
コレ以上どうしようもない。

 
ずーっとこの子に付き添ってる訳にはいかない。
だからしばらくしたら巣箱に戻して離れてしまった。
とりあえず、巣箱を新調しようか、落ち葉を集めてこようか、考えてた。

その1時間後くらいだった。
巣箱から落ちてるのに気づいたのは。

 

あの子は、あそこから出て行きたがってたのかもしれない。
目を離さず、直ぐ側に居たら、まだ生きてただろうか…とも、思う。

よくわからない。

 

あの子の小さな身体は、まだ温かかったけれど、
足を伸ばしたままぴくりとも動きませんでした。

死は、あの子にとって温かだった。
苦しみから救ってくれてありがとう。

 
そっと裏山に埋めました。

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