見せかけで動かされる世の中その2

先日の記事を、また別の視点で眺めてみます。

前回は、経済の基盤となる食料事情の部分に触れて。
大切なはずの食べ物の価値観が曲げられたことで、歪な経済の発展を遂げたことを書いた。
今、これによってもたらされた問題点がいろいろと浮き彫りになっています。

http://goldenflower.jp/blog/2519

 

通常、こんなふうになるのってありえないのですけど。
見事に此処まで改変させた当時の設計者たちの手腕、奇天烈ですね。
何が、改変のキーだったのか。もう少し過去をさかのぼって思い描いてみるのです。

経済が燃える前、戦時中の昭和初期の頃。
戦争に巻き込まれた多くの人々。
土地を焼かれ、食べ物が殆ど無い時代。

若者たちは兵に駆り出されて、国のために死ぬのが名誉だという価値観を叩きこまれ
あの場所で、多くの人達が、。

 
国のために、父が、兄が、息子が、未来ある若者たちが、
取り残された人々は、大切な人を国に奪われ、貧しい暮らしを余儀なくされ、食べ物がなくて

粗食。白ご飯なんてごちそうはない。重湯、お粥のほぼ水だけ。
ほんの少しのお米をもらうのに、貴重な着物や品物を献上して、やっと食いつないだ。
食べるものがないから雑草まで食べてた。葉っぱも茎も。

当時の食生活は、たぶん人が生きてく極限状態のモノで、腹6分目とか、生命活動の上では理想的なものだったかもしれない。もし、そういう仙人のような存在にあこがれて、自分から進んでそういった粗食をするのだったら、問題は無かったと思う。
だけど、みんなそーじゃない。大多数の人々が、もっとお腹いっぱい食べたかった。
望まれたモノがやってこなかった。むしろ奪われる一方だった。

 

飢えて飢えて、飢え。飢え。おなかすいた何か食べたい

食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい
食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい
食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい
食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい

 

もっと、もっと、もっと。。

 
ようやく戦争が終わって、やっと自分たちの生活を立て直す時間が出てきた時。
それでも未だ、食べ物は貴重品、焼け野原を開墾するのに時間掛かるし、
そうしてる間にも、食べなければ生きていけない。

餓鬼って書きます。飢えた鬼。餓鬼。
莫大なエネルギーの流れです、この欲しいという感情は渇望感。
ただこれ、支配層の人にとって、けっこう思い通りに動かしやすい感情なんだ。

飢えからくる行動原理は、自然じゃない。
判断力が鈍り、目先のことしか目に映らなくなってしまうのだから。

 
。。。
 

飢えの蔓延する時代に、ふと。やってきた。
海外から小麦で作られたパンが。
それから、ハンバーグとかオムライスとか洋食文化が。

綺羅びやかな食文化が海外からやってきた。

 

これまでのひもじい粗食。
芋粥、雑草生活、みずぼらしい食事風景とはおさらばなのだーーー!!!!

 

・・・お米よりパン。味噌汁より牛乳。魚より肉。

価値観が曲げられた。

これはイメージ戦略だったんだ。
題名の通り、現実を動かす幻影のとおり。

戦時中の人々にとって、

「粗食」=貧しい、飢え、苦しい、貧困、戦争で大切な人を失った哀しみ

を想起させるものだった。
いくら、その食生活で人間が生命活動をフルに発揮できるとはいえ
当時の人々にとって、その味は苦しみを思い出させるモノになってしまっていた。

ここが第一段階。

 

そして、次。食べるものがないところで、
残飯を、無料で配ったんだ。残パンか。

海外産の、おそらくは大規模生産で余りに余った小麦粉を、なんかポストハーベストとか漂白とかかけたネジ曲がりも甚だしい食べ物?を。

「これを食べると大きくなれるよ!」のキャンペーンとともに。

 

みんな食べ物がほしい食べ物がほしいの「飢え」で動いてしまうから。
目の前の餌に真っ先に飛びついてしまった。
これが飢えの苦しみから解放してくれる「救世主」なんだ、と錯覚して。

「救世主」=パンのイメージ。

きっと、アンパンマンの作者さんもこのイメージが重なってしまったんだろうなぁ。

 

ここで、日本古来のお米文化が、小麦・洋食に曲げられた。イメージ戦略だ。
その関係で食文化が海外仕様に切り替わり、海外の輸入に食べ物を頼るようになってしまう。

肝心の稲作、お米、大豆、漬物、味噌、日本古来の本来の食べ物が食卓から追い出されてしまった。
日本では稲作が適してるのに、お米を食べなくなり、わざわざ海外から小麦を取り寄せる始末だ。

本来あるべき食の基板が崩され、イミテーションに切り替わる瞬間を見る。
こうして、日本経済は悪化の道を辿る(前回の記事に続く
 

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