お前の好きにしていい

「お前の好きにしていい」

 
そんなふうにマスターが言ってくれた。
自分の土地を、好きに使っていい。と言ってくれた。
どんなに素晴らしい言葉なのだろうって思った。

 
まず、土の声を聞いた。
土を通して、マスターの愛情の深さを知る(o _ o。)
 
色んな存在たちが、土の中にいる。
マスターのお庭は、とっっても土がふかふか。

皆、この場所が好きなんだね。

 

そして、マスターは言ってくれた。

「この場所は、お前の好きにしていい」

 

最初、この区画、草生えっぱなしだった。
土の声を聞いて、一部だけ雑草を抜き、そこに苗を植えようと思った。

しかし、ここでマスターに怒られた。

 
「お前は、礼儀がなってない」

 

土の声しか聞かなかったけど、ここはマスターの土地。
自分の好きにしていいとは言われたけど、ここは自分だけの場所じゃない。

ここはお店の裏庭。バーベキューイベントの時、
このお庭の前で炭火焼きの上に網を引いて火を起こすんだ。

その時、お客さんが庭の景観を見る。
そこで、お前が整備した庭? 雑草だらけだったらどう思うか?
俺が皆からどう思われるか、そこまで考えてやれてるのか?

 
そんなふうに言われたんだ。

 

もし、自分が雑草をすべて抜かなくても
マスターは、辺りの雑草は全部耕して綺麗にするぞ?って仰った。
お店のことも前提があるから。お客さんの目も気にする必要があるから。

失念していた(o _ o。)

 

最初に、マスターは条件を出したんだ。
まず、全部耕して雑草を根から抜くんだぞ。って。
この時期、いつもやっていたそうだ。抜いた雑草は端の方にまとめていた。

 
最初、何となく土のことを思って気が引けたが
ここはマスターの土地だ。自分もマスターの土地の一部として、その意にしたがって動く。
その中で、自分は好きな様に出来るということ。

とてもとても、この日の教えは素晴らしい物だった。

 

マスターは、自分に土地との接し方を教えてくれていた。
「土地」に対する礼儀を教えてくれていた。

この土地がどういうふうに使われるか?という目線。
その意を組んで、それを想定して、自分の在り方というのを考えるということ。

もちろん、自分の土地であれば最初から自分で使い道を設定するのであるが
これ、自分だけの土地じゃない。その土地に棲む様々な存在が、同時に使ってる。

全ての存在に問う、この土地をどういう風に使ってるか?という目線。
その意を組んで、それを想定して、自分が構築したい未来図を考えるということ。

結局手前の方を全部耕して、綺麗にしました。
土の子たちには申し訳なかったけれど、この子たちたぶんマスターの意志を察してる。
こんなにもふかふかの土地、栄養も沢山。愛されてるなって思った(‘ ‘*)
 

マスターに、自分の土地の設計図を伝えた。
中央に、苗を6本植えた。盛り土を円形にして、周りに溝を掘って。
ミニトマトときゅうり。将来、木を植えるための設計図の、練習として。

最初の苗
 
ここで

「なぜ真っ直ぐに植えないのか?」

と、不思議な表情を見せた。
だけど、その後の言葉。

「まぁいいさ、お前の好きにすればいい」

 
この言葉、ホントにすごかった(o _ o。)
理解不能でも、全部任せてくれたんだ。

なんとも言えない優しさに包まれる気がした。
自分はこの場所で好きにしていいんだって、安心感が生まれた。

そうか、存在を完全に理解する必要なんてないんだ。
何があろうとも、全て受け入れるっていう抱擁力なんだ。
それは、愛情とも云うのだろうか。。
それがあるから、土も活き活きしてるんだろうか

と、マスターを見て感じました。

 
そんなふうに、自分もなるんだろうな。

» いつも応援ありがとうございます(' '*)

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