空き家

空き家というものは、なぜ空き家になっているのだろう。
主を失った家は、役目を失い朽ち果てるのみか…

 
かの人は言った。

「あの樹は怖い・・・」

 
なぜだろう?
と視ていたら、何となく感じるものがあった。
あの庭に放置された木々たちは、悲しんでいた。

人の世話の入らず、放置された植物たち
縦横無尽に、秩序を失って、これまで主のために尽くしてきた意味を失って
悲しみながら、その切なる声を張り上げて…

 

張り巡らされた蔓は、石壁の鉄線を覆い、建造物を朽ちさせる。
その命を、自ら燃やすように…

 

「あの樹は怖い」

 
かの人の視点で見た感覚。
今を、目の前のことを視れば。
あそこは、人を寄せ付けたくない悲しみの声がある。

普通は、立ち入ろうと思わない。

 
けども、目先の光景など如何ようにも変わる。
彼らの行く先、可能性を幻視さえすれば。

あの場所は…

 

あの空き家の主は、かつて居た。
その時の名残が、お庭の景観に残っている。
そこから、感じ取る。今どうして欲しいのか?

残された子どもたちのことが気がかりか?
帰ってこない子どもたちのことが気がかりか?

 
子どもたちの役に立てない、自らの現状を嘆いているのか?
あの樹よ、草よ、打ち捨てられた幹たちよ。
あなた方の声に耳を傾ける。

今何を望む、私に何かできることはあるか?

 

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