初めての土との語らい

広大な新天地を手に入れたら、まず最初に土地への挨拶。
この日、知人の小さな裏庭と向き合ってみて、少し考えることがあった。

マスターは仕事で忙しく、今は雑草が生え放題で、まさに手放し状態。
言ってみれば管理人不在の土地。しかしそこでは、色々な生物がすでに独自の環境を築いている。


最初の土地

さて此処で、新しく土地の管理者となった人が、1から全ての土を耕すとする。
誰もが考える方法、新しく農地を手に入れたら、まずは開梱だ。耕すぞ!って。

でも、もしも、そんなことしたらどうなるだろうって今日、考えた。

全てを耕してしまうと、土の中にいる生物たちの生育環境が軒並み破壊されてしまう。
ダンゴムシ、ミミズ、ナメクジ、ムカデ、青虫、雑草、アリ、目に見えるだけでもこれだけ。
さらに目に見えない多種多様の生き物たちの、これまでの努力の結晶を、棲み家を
たった1夜にして。めちゃくちゃにしてしまう、虫たちの仕事の成果が台無しになる。

⇒ 土の中にはダンゴムシ、ナメクジ、アリ


土地に棲むモノたちにとってあまりに膨大な天変地異を、
管理者といえども、一人の人間の気まぐれで簡単に起こしてしまっていいのだろうか?!



おそらく。
そんなことしたら、土地の全体意志から怒りを買うのではないか。。と思う


たしかに、管理人不在の地は、どういう場を形作るか?の方向性が定まってない。
だから、自然界の土の住人たちも、自分勝手に混沌とした行動をとってる。統率性がない
雑草ぼうぼう、草ぼうぼう。それが、荒れ地、というものなのだろう。

ただ、だからって全てリセットしてしまったら、今までの彼らの人生を全て否定することと同じ。土地を傷つけて、無理やり地中の養分を引き出してしまったら、その後が続かないと思う。連作がダメな理由。何か植えるには、また数年間待たないといけない。長い目で見た場合、土の中にいる生き物たちのお仕事の成果を100%活かしきれてない。



では、最初に土地の管理者が、荒れ地に対してとるべき行動とは何だろうか?

….


考えたこと。


「こういう場所にしたい。。。」

そのイメージを、土地の生き物たちに明確に伝えることではなかろうか?

では、どうやって伝えるか?


ここに、乳酸菌の拡大培養方法!と対比させてみる。
そう。イメージモデルである土地に最適な微生物のバランスを形作る際、
乳酸菌瓶を例に置き換えてみると、よく分かるかもしれない。

参考 ⇒ 米のとぎ汁乳酸菌液の作り方


理想の微生物バランスを、程よく発酵した乳酸菌瓶としよう。
この理想の状態を一度形作れば、あとは3倍、3倍、3倍と、
1週間毎にどんどん希釈して培養を拡大できるんだ。
1ヶ月100倍くらいの拡大スピードで、理想の乳酸菌の比率が出来上がっていく。

ある意味、理想の世界の作り方の手順。

では、最初に土地が100あったとする。
昭和時代のように全部の土地を一気に耕し、
理想の状態を一変に形作ってしまおうというのは、やはり間違いな気がする

それこそ、量が多すぎて大変だし、土地の生態系を一気に壊すし、
それで土地の怒りを買うし、乳酸菌で言えば、もし発酵失敗して腐敗臭漂ったら、もうアウト。 土地が全部死んでしまえば、やり直し効かないんだ。ゲームオーバー。

だから最初は1割。


ある区画の1割で、最初は良いんじゃないだろうか。

土地全体で100の区画があれば
それぞれの区画ごとに、
ここはこの場所だ!って最初に指定してあげるスペースを1割の広さで作る。

もちろん指定する場所は、土を一回掘り起こして「綺麗に」空きスペースを作る必要があると思う。
そこに、モデルとなる植物の種を、想定する組み合わせで植える。

一割スペース


こういう場所にしたい、というのを、植える植物の種を通して、そこの土地に知らせる。
土地に知らせる、というのはダンゴムシ、ムカデ、アリ、その他の雑草たち、その他色々な虫や微生物たち1人1人に対してのこと。

そして、最初の1割は、管理者である人間が全てお世話をする必要があるかもしれない。
ここはこういうふうに育って欲しいんだよって。時間を掛けて。
周りの雑草が生えてき過ぎたら、その部分だけ雑草を取って避けたりして。

面白いことは、その部分には周りとは違った雑草が生えるかもしれないということ
それは、イメージモデルの品種が育つのを助けてくれる雑草であるかもしれない。

植木鉢の場合がそうなってる。
閉ざされた空間で、本体の分葱の周りにクローバー他がびっしり! わけぎ+クローバー


基本的に周りの虫や雑草たちも、少し助けてくれると思う。
土はつながってるから、全部掘り起こしてリセットしてしまわなければ、土の機能は万全なんだ。
1つの区画、1割の空きスペース。そこに理想となるイメージモデルの品種。


その1割がうまく行けば、2年め以降、イメージモデルとして使ったスペースの
土の中にいる微生物のバランスが元となり。広さを3倍スペースに増やしていけるのだ。
次の3年めにはさらに3倍。最終的には土地区画の9割が理想通りのバランスとなる。

こうすることで、3年目にして
理想の場所9:従来の土地1
の配分が出来上がる

おそらく、この方法が、最初の開拓時に最も無理のない方法だろうと思う。


最後までお読みいただき、ありがとうございます(' '*)

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