果実はなぜ独りでに発酵するの?
先日、大家さんが、お庭の柿の枝を切られていた。
道路に飛び出してしまうから、どうしても切らなければならなかったそうだ。
たくさんの実が付いていた。
青い青い柿の実。渋柿なんだって。
渋柿って、満月の日に収穫するととっても甘いらしい。
柿の木よ、せっかく美味しい実を成らせて、大家さんを始めとしたたくさんの存在に食べてもらいたかったろうに。そして、その種を新天地に蒔いて欲しかったろうに。。
その枝、切られてしまったね…
ここで、キミの生命の結晶は無駄になってしまうのかい(o _ o。)?
なんとなくもったいなくて、
実がなった枝ごと譲ってもらって、玄関前に立てかけて置いたですよ。
したら3日後くらい、独りでに実が落ちてきてる。葉っぱも。
枝に成ってたたくさんの実が、地面に散らばっていた。
なんかスゴイことに成ってるーーw(‘ ‘*)w
空の植木鉢(プラスティック製)に、とりあえず避難させました。
で、2日くらい経った後、今度は何とも芳しい発酵の香りを放っていたんだ。しぶ柿が…
試しに、皮を手で剥いて食べた。簡単に剥けた…
渋みが消えている!? あ、柿の甘みがある。うむ、熟している>!
柿は、生きていたんだ。
正確には、枝は枯れてたけど、実の中の種が、きっと生きてて、メッセージを投げかけた。
それにしても、面白い。柿は、自ら皮が剥けやすくなるよう熟してたから。
時期が来たら、動物が食べられる場所まで独りでに落ちてくるんだね。
果実の発酵は、玄米乳酸菌のそれとは違う。
果実の発酵は、それ自身で芳醇な香りを放ちながら発酵していく。
きっと、己が実を動物に食べてほしいからだ
それで、種を遠くまで運んでいってほしいから
アルコール分を少なからず含むのは、そういうことなんだろうか?
放置してても、アリとか寄って来なかったんだ。あんなに甘そうなのに不思議。アリよけ?
代わりに小さな小さな羽虫が何匹か集まってた。
果実の発酵には、たぶん条件がある。
それは、種が生きてることだ。
種が生きてるから、自ら発酵して動物を呼びよせる意味がある。
目的が、自分の種を遠くまで運んでってもらうことだから。
果実酒は、たぶん先人たちの代から普通にあった。
っていうか、自然になるものだし、アルコール発酵。。。
おいしいよね・・・
あの芳醇な甘さ。
そういえば以前、甘くなるのは死にゆくものの定めって描いた気がする。
この場合、甘くなるのは世代交代のサインなんだろうね。
自身を養分にして、次世代に繋ぐための。全ては種のため。
果実の気持ちになって。
果実を食べるなら、その種を大切にして。
果実の実を熟成させるなら、その種も一緒に保管して。
たぶん、この事が、自然の果実を発酵させる基本になってくる。
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