陰陽食事バランスガイド
マクロビオティックでは、陰陽の食事バランスを大切に考えています。食事バランスは、陰陽二つの「ものさし」で計るというやり方をしています。
陰陽とは? ⇒ 陰陽バランスと美容
「陰」と「陽」の移り変わり
住む土地や自分の体質、食べて貰う人、季節や環境に合わせた多様な変化。
様々なモノを感じ取り、それらに合わせた食材選び・料理法へとアレンジしていくのです。
食事バランスガイドと献立の作り方
バランスの良い食事法とは、どのようなものなのか?簡単です。それは自然が織り成す旬の味覚に合わせるだけ。
- 夏の旬野菜は、夏の旬野菜同士で合わせると間違いない
- 冬の旬野菜は、冬の旬野菜同士で合わせると間違いない
基本的に、その場所で出来た旬野菜で献立を作ればバッチリです*
そして...料理レシピの選び方は(' '*)
- 夏は酸味を効かせ、極力火を入れない瑞々しい料理が合う。
- 冬は塩味と油を効かせ、じっくり煮こむ温かい料理が合う。
このような肝が、美人料理レシピの「陰陽」に隠れていたりする。
自然が築き上げた「流れに任せること」にバランスの調和があると言えます。
(※カロリーの計算は、これとは別視点。寧ろ必要ありません)
また、老若男女食べる人によっても嗜好は変わってきますので。
本人が自然に美味しいと思える調理法を取り入れて行きましょう。
食べ物が持つバランスや性質を頭に入れると、色々と応用ができそうですね。
また年中通して美味しく頂ける、基本の献立というのが
⇒ 一汁一菜の食事
シンプルな一汁一菜の食事をベースに据えれば、
季節に応じて、バランスのとれた献立にアレンジするのも簡単でしょう
食べ物の陰陽表
陰性の食べ物 | 中庸の食べ物 | 陽性の食べ物 |
葉野菜
実野菜
果実類 小麦 きのこ類 芋類 豆類 酢、油、香辛料、糖類 酒、炭酸、豆乳、ハーブティ |
《一汁一菜》 玄米ご飯 お味噌汁 たくあん |
根菜類
海藻類
乾物類 穀物 そば 自然薯 葛 塩 味噌 醤油 梅干し ほうじ茶 葛湯 発酵食品 |
《特性》 カリウム(K)を多く含む。 緊張をゆるめ、身体を冷ます。 苦味、酸味、香味、甘味 (水に浮く) |
《特性》 バランスを 整える カリウム5 対 ナトリウム1 |
《特性》 ナトリウム(Na)を多く含む。 気を引き締め、身体を温める。 塩味、熟成、深み (水に沈む) |
《このような状況に効果的》 春〜暑い夏、 高血圧、実性体質、瘀血。 生理周期が短い、血の気が多い。 暑がり。 |
《献立の中心》 一汁一菜 |
《このような状況に効果的》 秋、冬。 低血圧、貧血、うつ。 生理が来ない、やる気なし。 冷え性。 |
「陰」の食材は、高い位置で出来る葉野菜、温かい時期に出来る作物に多いです。
南国フルーツ、山菜、小麦、キノコ類など。
また、芋類もどちらかと言えば陰性。
「陽」の食材は、地中で出来る根菜、海の中で出来る海藻類がそうです。
人参、牛蒡、昆布、ひじき、れんこん、など。
熟成させた漬物やお味噌もそう。お米も、麦に比べると陽性です。
一物全体 ☯ 身土不二
陰陽の食事バランスガイドを上手に取り入れる方法。それを分かりやすく説いたのが以下のコラムになります。
一つの大きな視点が「全体の陰陽バランス」であるとすれば。
一物全体は「"単体"での陰陽バランスの調和」
身土不二は「"地域・季節"での陰陽バランスの調和」
というそれぞれの視点で捉えた、陰陽バランスの整った状態を見てとれます。
美人の料理レシピは、上の2つの考え方を元に作成されています。
日々食べている料理が自分の身体になっていくならば
美容に於いて、食事でバランスを整えることが何より重要だと感じます*:・'゚☆
陰陽レシピ 組み合わせ例
陰性の食材 | 陽性の食材 | 料理例 |
しいたけ | 昆布 | 出し汁 |
ごま | 塩、味噌 | ごま塩、ゴマ味噌 |
麹、乳酸菌液、大豆 | 塩、しょうゆ等 | 塩麹、しょうゆ麹、味噌などの発酵調味料 |
からし、マスタード、ゆず | 味噌 | からし味噌、ゆず味噌等 |
酢(ごく少量) | れんこん、牛蒡等 | 酢レンコン、牛蒡の笹がき等 |
青菜、スイカ、りんご、トマト等 | 塩 | 青菜に塩、色を鮮やかにする、味を引き立たせる |
大豆 | ひじき、昆布など | ひじきの煮物、白和え、湯豆腐 |
陰陽を応用する事で、食べ物の価値を何倍にも高めることが出来ます(' '*)
味を引き出し、消化を促進する組み合わせ、身体に優しい料理レシピの原型です。
相反するものには電位差が生じ、食材同士でエネルギー交流が起こります。
それが器の中で調和し、料理となり、私たちの身体に運ばれる時。
例えば、海と山の食材同士が「出会う」そんな奇跡の感動を味わえるのです。
男と女のラブストーリー(。◕ ∀ ◕。)ノ の食材バージョン。
それは「恋」に似ているかもしれません('∀'*)
三角関係になったり一夫多妻になったり、複数プレイでより複雑に絡み合う。
愛情と幸せに満ちた味わい深い物語が料理となって還元されるのです。
全ての料理が、どの組み合わせで食べても美味しい。
お腹の中で一つに調和する姿こそが、理想の、美人料理の目指す献立でもあります。
料理って、面白いですね。
まさに出会いのロマンスを私達が築きあげるのですから。
もしかしたら祈りにも似た神の業が体感できるかもしれません。
酸性食品とアルカリ性食品
酸性食品は血液を汚すと言われています。特に動物性のお肉、卵、牛乳など。そして白砂糖、化学物質、農薬。
これらには、アルカリ性の食材や香辛料を上手く活用するようにします。
消化の大変な動物性たんぱく質は、分解する野草の酵素を薬味として添えること。
少しは体内での消化にかかる負担も軽減されるでしょう。
酸性の食べ物 | アルカリ性の食べ物 | 料理例 |
油 | 酢 | ドレッシング |
魚介類 | 柑橘類、お酢、わさび、大根おろし、木の芽、白ワイン、山芋、塩麹、味噌、日本酒等 | 魚介のレモン添え、マリネ、お刺身、しめ鯖、寿司、鯖の味噌煮、アサリの酒蒸し等 |
牛肉 | ニンニク、こしょう、キノコ、じゃが芋、ベリー、赤ワイン、塩麹、ビール等 | ステーキ、ハンバーグ、ビーフシチュー等 |
豚肉 | 生姜、ポン酢、こしょう、パイン、はちみつ、キャベツ、塩麹等 | 豚の生姜焼き、豚カツ、豚しゃぶ、酢豚、餃子、生ハムなど |
鶏肉 | 葱、ポン酢、柑橘、こしょう、塩麹、酒等 | 焼き鳥、鍋、中華スープなど |
乳製品 | こしょう、タバスコ | ピザなど。 |
大豆 | 塩、にがり、麹、昆布 | 豆腐、味噌、しょうゆ、湯豆腐など |
チーズ、お酒 | 酢、ピクルス、ライム、酢橘、水素水 | 飲みのお摘みとか |
白砂糖、農薬、添加物 | 還元塩、ヒマラヤ岩塩、乳酸菌、味噌、蒸気 | 少しはマシ |
まぁ、玄米とか食べだしたら、お肉よりお野菜中心になっていくんですよね。。
バランス的にそのほうが無駄がないし、綺麗に片付くから。
白米+お肉って、出費が嵩んで意外に贅沢なんですよ。。
だからせめて、お金と命のありがたみを味わって食べるようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます(' '*)