魂を牢獄から開放する植物「蔦」

土地の一部は、生命の閉ざされた。
人工的な構築物、生命の循環から外れた存在だ。
構築物は死してなお、土に還ること無く残り続ける、死に体…

役目を終えたのに、そこに廃棄物として残り続けている。
土に帰らず、それは…土地にとって、とても大きな負債だ。

 
死が残り続けるという苦しみだ…
廃家、張り巡らされた配線。金属の部品。

ああ、いつか書き記した資本主義の弊害は、このように少し後になって分かるのだ。
http://goldenflower.jp/blog/2768
http://goldenflower.jp/blog/2945

 
この土地の苦しみは、新しい先代のモノだけでなかった。
子どもたちが帰ってこない理由とは表面上のもの。
それよりももっと深くに、土の上で生まれ変われなくなってしまった構築物を
何とかして、元の輪廻の輪に返そうと必死に動き続けている。

実に意にそぐわない、お庭の惨状は、土地の嘆きだ。
蔦が縦横無尽に張り巡らされ、そこからエネルギーを吸着し、
死したコンクリートを大地へ還そうと懸命に働いている。

蔦
 
蔦は、現代住まいの常識がもたらした呪いを精算するのに、必死なように感じとれた。
ただし人の手を介さないと時間が掛かりすぎて、土地たちも疲弊する。
頑張らなくていいよ。蔦さんはゆっくり休んでて。それは私たちが引き受ける。
まずはお庭。お庭が懸命に頑張ってる何かを、それは私たちの責務だと伝える、元の素敵なお庭に戻ってもらう。

 
蔦が生えてくる場所は、そこに死すべき定めのものが眠っているということ。
コンクリートの地盤はひび割れ、壁はボロボロ、塀もボロボロ、これらもまた、いずれは死すべき定めのもの。

蔦は何も悪く無い。原因はすぐ側にある。
蔦に悩まされることなく、私たちが原因を取り除いてあげればいい。
生と死がバランスをとるとき、蔦はそれと共生し、共に繁栄する。


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土地の想念が私たちの親

土地には、先祖代々の生命たちの痕跡が埋まっている。
落ち葉や昔々の生き物たち、先祖のお骨が埋まっている。

土地が自分自身の一部になるとき。
土地の想念全てが、「私」の親となり友となりうる。
「私」が、先代たちの魂を引き継ぐからだ。

 
親から子に遺産が相続される。
だが、様々な理由で相続できない、或いは相続がなされない。
というのは、哀しいことかもだけれど、血の繋がった親と子の関係であれ、縁の大部分は薄れてしまうんだ。
代わりにその子が別の土地とつながりを持つ時、その場所が、真の繋がりのある親として迎えてくれる。

お嫁に行くって、このような感じだよね。。
お婿に行くのも、このような感じだよね。。

 
私たちの根付く土地が、親。
土地が子に、日々の糧を実らせて養ってくれるのだから。
よく考えたら自然なことなのです。

 

子どもが居なくなった親は哀しいのです。
だから迎え入れたい。出来れば、血の繋がった子に帰ってきて欲しい。
けれども願い叶わぬのなら、「私」がその想いを引き継ぐのです。

先代たちの想いと、何よりも自分自身の為に。


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人は種子、土地に根付くことで花開く

人が能力を100%開花できないのは、脳のメカニズムが解明されてないからではない。単純に、能力を引き出す条件が揃ってないだけのこと。

 
人は種子。無限の可能性を秘めたる存在。
種子が根付くのに、必要なのは土地だ。
住む家じゃない、根付くためには直に土地なのだ。

 
その土地で、骨を埋める決意をしたとき。
私たちは、あらゆる可能性を土地の上で再現しようと全力を出し始める。
誰のためでもない、自分自身の為に。自分自身がその土地で生き抜くために。

土地を自らの一部とするのだ。
そうすることで、人は無限の可能性を開花できるようになる。
食べ物を自給し、自分の世界を築き上げ、土や水、木々。太陽の光を介して、
自分に関わる地上の全てを目の前で感じ取ることに集中する。

 
区切られた一区画で、自身が喜びの中で生き続けるために。
人は、喜びに生きるためのあらゆる可能性を土地の上に再現していく。
なりたい自分が、土地に根付いた生命たちと共に、創りあげられる。

 
人は種子。
花開くには、土地が必要。

土地にとって、人は自らの地盤を実らせてくれる可能性そのもの。


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先代の残した遺産

もう誰も使わない家。土地。。。
どうして、見捨てられてしまったのだろう。
どうして子どもたちは、出て行かねばならなかった?

 

ところで私の母は、マンションが欲しいと言ってました。
夢はマンションを買うことだと。。私が居なくなったらあなた使っていいのよ?
そんなふうに言ってました。
 
で、うちにゃ必要ないんだよな、それ。
寧ろ邪魔なだけ。マンションなんぞ相続放棄したいくらいだ。
あれは維持費の負債にしかならん。老朽化が進む一方。
いずれ朽ち果てるものだ。それに想い出も何もない。

母の思いは
「帰る家がいつでもあるように。万全に」

だとは思うのだけど、自分都合で勝手にセッティングしてるだけ。
子供が何を考えているか、何を必要としているかなんて見ようともしない。
自分都合で何でも揃えようとしてるだけ。邪魔なものばかりを。。。
頑張っても報われんな。寧ろ何もしてくれんほうが良いな。。

つまり今の親はおバカちゃんなので、遺産は見捨てられる結果になりますよと。そういうことでした。
自業自得。子どもの立場からしてみれば、やるせない思いです。
まぁ現状このままで行った場合の、仮定未来の話になります。

 
  
さて、考えてみると。
自分の場合と、昔からあるお家では訳が違ってくるのを感じます(o _ o。)
あの空き家は、昔からあるお家、両親と一緒に過ごした想い出があるはずです。

遠くに行ってしまって、もう使わなくなったとしても、
想い出を捨てたくないのかもしれません。
心ない人の手に渡ってほしくないのかもしれません。

十分にお金は残されてて、維持するくらい何のこと無いのかもしれません。
それとも、またいつか帰ってくる予定があるのでしょうか…

万一にも、仕方なく相続して放置する他なかった?

 
 
子どもたちは県外に赴いて、県外に拠点を構えて、
後にここに居たご両親は亡くなってしまって、
家と土地だけが残されて、日に日に想い出が色褪せていく、ここは空き家。

子どもたちが帰ってくる理由…なくなってしまっている。
木々が、哀しそうに佇んでいます。

 
私は物思いにふけます。
まだご両親がご健在だった頃、どのような想いで此処に暮らしてたのかを、
お庭のセンスは抜群に良いです。きっと、昔ながらの庭園を大切にされてた方なんだと思います。

 
しかし、家の建ち方は窮屈そうでした。元々あった家を増築したのかな?
何というか、住む人のこと、帰ってくる人のことを考えてないような…
かつての設計は人任せにされたのでしょうか…
間取りはこうスべきだと、当時の常識に縛られてしまったのでしょうか?

 
入り口から玄関がとても窮屈です。
入りづらい雰囲気を醸しだしてます。

もしかしたら、身内から外に対して一線引かざるを得ないような
家柄に印象付けられていたのだろうか…(‘ ‘*)?
人が出入りしづらい、入り口から玄関にかけての閉鎖感に何となく。

 
今は、伸びすぎた木々の枝たちがたくさん、入口付近に打ち捨てられています。
まるで誰も入ってくるなと仰ってるように。
此処は空き家だが、入ってくるなと主張せんばかりに。
なのに連日、何かしらゴミが捨てられている。。。

矛盾です(o _ o。)

 

この土地は哀しんでる。
でもその感情の裏側には、もっと純粋な願いが宿っていたのだと想います。

私は、この庭の作りが好き。とても風情が在る。
松の木も立派。今は哀しそうだけど、きっと蘇る。

 
それは何のためにある?
土地に残された植物たちに尋ねる。
何を想ってこの土地を残したの?
どこかに行ってしまった先代のことを考える。
 
私は知らない。
これから知っていきたい。


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次世代の温度調節器の構想

太陽と水を使う。
快適な温度になる調節器。

水は、うまく扱うことで太陽の光を屈折させて、光を集めることが出来る。
区画内にある広範囲の太陽光を一箇所に集め、水に熱エネルギーを保存させておくんだ。

昼は温度を水に宿らせて、夜はその熱エネルギーを自ら取り出す。

 
まるで太陽光発電みたいだなと思った。

 
同じことは、樹でできる。
樹は、光合成で水蒸気を発生させるが
小さな水の粒子が、幾重にもわたって空間に拡散する。

その水に、太陽のエネルギーは保存される。
夜、その水から太陽の記憶が取り出される。

温かい。樹がその役目を感じさせてくれる。

 

ふむ(‘ ‘*)


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