自然と人との繋がり【料理人目線】

こちら記事より続きです ⇒ 自然との繋がり、人との繋がり
 
今回は料理人の視点でお届けします。
 
 
自然の恩恵は、皆に平等。
どのように平等かというと、太陽の光や雨、地上の作物はもちろんのこと。
その人、それぞれにあった形のモノを、用意してくださる。

例えば。アナスタシア(※⇒第一巻 響き渡るシベリア杉
に書いてあった言葉の、私なりの要約。

 

家の庭に生える植物は、その住人に必要なものが生えるようになっている。
 
自然の種を、自分の手を介して、
自分という情報を種に与え、それを植えることで
植物の実は、その人に必要な、あらゆる栄養素を含む実を宿らせてくれる。

自然の恩恵

 
これが、自然の食べ物。
人が何も考えずとも、そこにメッセージ〘生命】を吹き込むことで
あとは、発芽と成長と実りを、すべて宇宙のリズムが助けてくれる。

そうやって出来た自然の作物を料理する時。
料理人は、食材のメッセージを、そのままダイレクトに食べる人に届けるだけ。
ほとんど何もしなくてイイ。それで、非常に優れた栄養を自然から受け取ることが出来る。

料理人は、自然の作物の恩恵を、食べる人に橋渡しする役目。
 

そうでしょう?
そう思わないですか?

このとき、その人が食べたいものと、自然の作物の恩恵が見事に一致するんです。
自然のリズムに目線を合わせても、食べる人に目線を合わせても、
同じ料理として、振る舞うことが出来るんです。

 

それが、自然と人とが切り離されてしまった場合は…
自然の作物が、誰か別の人の手を介することで、間接的に届けられると。
その人のための「自然な・栄養バランス」というのがまず出来なくなります。

この時点で料理人は、その人に必要な栄養バランスを汲み取り
自然の作物から食材を選び抜いて、料理する必要がある。
当サイトの美人料理レシピのコラムは、この段階で必要になる知識です。

美人料理レシピ【簡単マクロビオティック】

 
素材の味を活かし、組み合わせる。
その人に必要な塩分、ミネラル、火の入れ方を用いて、料理を提供する。
それで、自然の恵みと作物を育てた人の愛情、料理人のまごころをダイレクトに、
食べる人に与えることが出来ます。

しかしそれでも、余計な手間隙がかかり
ダイレクトに届く自然の栄養、恩恵までには遠く及ばないだろう…
と、私は考えています。

 

さらに自然と人とが切り離された段階だと…
大型機械による大規模な農場で、農薬や化学肥料を撒かれ、自然の栄養素が大幅に削られた
大規模調理用、商品企画用の没個性野菜が出来上がるわけです。

人の手による厳重な管理、害虫駆除、季節や土地柄を無視したビニルハウス。
あと、人件費削減の海外生産+冷凍輸入野菜。果ては遺伝子組み換え。F1種。

ちょっと行き過ぎました?…

もう自然の有り難みどこいった!?な感じの、経済優先の大規模農業形態ですよ。
もともとあった食材の栄養も大幅に少なくなって
加工食品とか添加物漬けにされるのが殆どで。

 
業務用の冷凍野菜とかですね。
ファミレスとかコンビニとか大衆レストランとか。
一般家庭でも使われることありますよね。

この状況になると。
味付けは味の素、化学調味料で強烈な旨さを加え、食べる人の健康とか気にせず
その場限りの燃える一皿が出来上がりますからね。

そういう料理に慣れた人目線で作れば、それはそれは大層な一品が出来上がるわけです。

めちゃくちゃな料理です。生命力を燃やして、ハッピーにする一皿です@@@
で、栄養足りないからサプリとかで補うのでしょう。

無駄が多いですね。
こうなったのも、人の手を介してという部分で
「お金儲け」という自分勝手な意図が乗っかってしまったせいですね。
 
そこで曲げられたんですよ。

自分たちが、食を生命線にしてるばかりに。
食べ物は自然から得られるはずが、人?を介して得ることで。
コントロールされやすい状況になってるんです。
 

これでも作物(自然)の目線に焦点を宛てて作るとですね。
素材の味を活かす調理技術、50度洗い、低温蒸しで農薬落として
丹精込めたこだわりの調味料(塩、しょうゆ等)で味付け。

これでやっと、自然の味をお届けすることが…

。。。だが、人工的な味付けに慣れたお客さんは言う。

「おお、なんか素材の味(自然な甘み)が出てるね。身体に良さそう。(けど、ちょっと物足りないかな…)」

それで、お砂糖とかはいってた方がいいて言う人いるし。
ここに、出汁の素(アミノ酸等)とか化学調味料とか入れるのもイイね。
って、いうふうにおっしゃる人も居ます。(添加物はカラダに悪いよ..)

元々の素材が….(o _ o。)::
これが限界なんですよ…
一応は、栄養素もなるだけ壊さずお客様の健康を考えてうんぬんかんぬん。

 
南国の食べ物は南国の人たち向けの栄養ですよ。
日本人に必要なのとはちょとズレますよ。

 
という感じでほら、実際ずれてるんですよ;;

人目線で作る一皿と、自然に沿って作る一皿と。
それで、人目線で評価される方が、お金稼ぐ意味でも重要でしたからね。
経済優先、ますます自然から、かけ離れ、ギャップが大きくなってしまったのです。

 

料理に例えると、こんな感じです。

人目線で仕事すればするほど、目先に近づく。わかりやすく、でも目先は目先。
生きてく上でどうしても必要である以上には、関わらなくていいものです。

 
それよりは、自然との繋がりをもっと意識することで
より質が高く、無駄のない素晴らしい料理を提供できるようになる。

そこから表現力、想像力、その他の情報、考え方、偉大なる発明、次世代のエネルギー
そういった、新たな創造を生み出すきっかけも受け取れるはず。

 

人の技術は偉大ですが、自然の営みには遠く及ばない。
一から自然に立ち返って学び直す方が、よほど優れた資産を残すことが出来るでしょう。

 
それには、まず繋がりを意識することからです。
食べ物との繋がり、料理人との繋がり、農家さんとの繋がり。
その先に、自然との繋がりが感じることなのです。

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